子宮筋腫とはどんな病気? 保険で備えることはできる?

「子宮筋腫」は、女性特有の病気の一つです。良性腫瘍ではありますが、大きさや発生した部位によっては手術が必要になる場合もあります。突然入院や手術が必要になれば、心理的・経済的な不安も大きくなることでしょう。万が一の際の負担を少しでも減らすために、医療保険で備えておくことも大切な選択の一つです。

ここではそんな子宮筋腫について、病気の特徴やかかりやすい年代、治療法について詳しくまとめました。医療保険による備えについてもあわせて解説いたしますので、参考にしてみてください。

子宮筋腫とは

子宮筋腫は、子宮の筋層にできる良性腫瘍です。子宮の外側にできる「漿膜下(しょうまくか)筋腫」、子宮筋層の中にできる「筋層内筋腫」、子宮の内側にできる「粘膜下筋腫」と、腫瘍が発生する場所によって種類が分けられています。

現れる症状や特徴は、どの部分に腫瘍ができるかによって異なります。「筋層内筋腫」「粘膜下筋腫」は、筋腫によって子宮内膜の表面積が増えることで、過多月経が起こりやすいのが特徴です。月経量が増えるため、めまいや貧血などの症状を伴う場合もあります。また、子宮の中に腫瘍ができることで、不妊や流産の原因となる可能性もあります。

一方、「漿膜下(しょうまくか)筋腫」は大きくなるまで症状が現れにくく、特に気がつきにくい腫瘍です。大きくなると周辺の臓器を圧迫してしまい、頻尿や便秘、腰痛といった症状が現れることがあります。

子宮筋腫はどんな人がかかりやすい?

子宮筋腫がなぜできるのか、はっきりとした理由は解明されていませんが、筋腫が成長するのは、女性ホルモンの影響であると考えられています。

では、子宮筋腫にかかりやすいのはどれくらいの年代の女性なのでしょうか。厚生労働省「令和2年 患者調査」で確認してみましょう。


出典:厚生労働省「令和2年 患者調査」 総患者数,性・年齢階級(5歳) × 傷病小分類別

「子宮平滑筋腫(子宮筋腫)」の令和2年総患者数は約189,000人です。20代後半から徐々に増え始め、40代後半に患者数のピークを迎えています。生理痛や月経量に変化がないかなど、自身の体調をしっかりと管理し、不調を感じたら早めに婦人科を受診するようにしましょう。

子宮筋腫が命にかかわることはある?

子宮筋腫は良性腫瘍のため、直接命にかかわる病気ではないとされています。とはいえ、日常生活に支障が出るなど症状が悪化したら手術で子宮の摘出が必要になる場合もあるため、注意が必要です。

また、同じ子宮にできる腫瘍でも、ごくまれに「子宮肉腫」と呼ばれる悪性腫瘍の場合があります。子宮筋腫と似たもので判別が難しい場合もあるため注意が必要です。いずれにせよ、早期発見・早期治療ができるよう、定期検診を受けることを心がけましょう。

子宮筋腫の治療法

子宮筋腫の治療は、症状が軽い場合と重い場合で異なります。

症状が軽い場合の治療法

腫瘍が小さい、または症状が軽い場合は、経過観察となることが多いようです。過多月経による貧血などの症状が見られる際は、鉄剤などが処方されることがあります。医師の指示に従いながら、定期的に検診を受けましょう。

症状が重い場合の治療法

症状が重い場合、手術または薬物による治療が行われます。手術の方法は大きく分けて、筋腫だけを取り除く「筋腫核出術」、子宮ごと筋腫を取り除く「子宮全摘術」の2つです。薬物療法では、女性ホルモンの分泌を抑える薬を使用することで筋腫が大きくなることを抑制したり、症状を緩和したりすることが期待できます。

子宮筋腫の治療法は、年齢や症状の重さ、将来的に妊娠を考えているかどうかなどによって、慎重に考える必要があります。医師と相談しながら、納得のできる治療を選択していくことが大切です。

入院治療となることもある子宮筋腫に備えられる保険は?

子宮筋腫の治療では、入院・手術が必要になる場合があります。自身の体調はもちろんのこと、治療費や家族への負担など、心配ごとが重なってしまうことでしょう。そんな万が一の場合の備えとなるのが、医療保険です。

アメリカンホーム保険の女性のための医療保険「morph(モルフ)」では、子宮筋腫などの女性特有の病気で入院した場合に備えられる「女性特定疾病入院療養一時金支払特約」を用意しています。子宮筋腫などの女性特有の病気で入院したときに補償されます。日帰り入院も補償対象となる点でも安心です。また「手術保険金支払特約」では、所定の手術を受けた場合に補償されます。万が一、子宮筋腫で入院・手術が必要になった場合に備え、医療保険を検討してみてはいかがでしょうか。

子宮筋腫は良性腫瘍のため、直接命にかかわるものではないとされていますが、重症化すると手術が必要になることもあります。「生理痛がひどい」「月経量が多い」などの症状を感じた場合は、早めに婦人科を受診するようにしましょう。また、突然入院・手術が必要になったときのために、医療保険で備えておくこともおすすめです。「morph(モルフ)」なら、自分の希望に合わせて必要な補償が選べます。万が一の際の負担を少しでも減らすために、医療保険による備えをご検討ください。

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【医療情報に関する監修】
医師:成田 亜希子
国立大学医学部卒。総合診療医。
国立保健医療科学院や公益財団法人結核予防会結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。
また、行政の女性健康相談窓口の担当経験もあり、女性を対象とした健康教育なども多く手掛けている。
現在は美容クリニックに勤務し、美容の悩みも含めて女性のトータルケアを手掛けている。