乳ガンになりやすい人の特徴は? 当てはまった人ができる備えとは

乳ガンは、女性の9人に1人が罹患する可能性があるガンです※。誰もが注意すべきガンですが、乳ガンに罹患しやすい人には特徴があることも明らかになっています。その特徴に自身が当てはまるかどうか知っておくことは、病気に備える上でとても重要です。
※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「累積がん罹患リスク(2019年データに基づく)」

ここでは、乳ガンに罹患しやすい人の特徴や、早期発見につなげるためのセルフチェック方法、医療機関で受けられる検診について解説します。また、医療保険による備えについても紹介しますので、参考にしてみてください。

乳ガンになりやすい人の特徴とは

乳ガンに罹患しやすい人には、いくつか特徴があることがわかっています。自分に当てはまるものがあるかを確認してみましょう。

1. エストロゲンの分泌量が多い人

乳ガンの発症には女性ホルモンのエストロゲンが関係しています。体内のエストロゲンが分泌されている期間が長いほど、乳ガンに罹患するリスクは高くなります。

具体的には、初経年齢が低い、閉経年齢が高い、出産経験がない、初産年齢が高い、授乳経験がない場合などは、エストロゲンが分泌されている期間が長くなるため、乳ガンに罹患しやすい傾向にあります。

2. 乳ガンに罹患したことがある血縁者がいる人

乳ガンの5%~10%は遺伝が関係しているといわれています。そのため、一親等(自分の親または子)や姉妹で乳ガンに罹患した血縁者がいる場合、乳ガンの発症リスクが高くなる傾向にあります。

もしも血縁者に乳ガン罹患者がいる場合は、継続的に「乳がん検診」を受けるなどして、早期発見・早期治療につなげられるようにしましょう。乳ガンに罹患しやすい遺伝子を持っているかどうかは、遺伝子検査を行うなどして確認することも可能です。

3. 生活習慣が乱れている人

生活習慣の乱れも関係しています。飲酒、喫煙、閉経後の肥満、運動不足などが、乳ガンの発症リスクを高めるといわれています。

これらは乳ガンだけでなく、生活習慣病や他の病気の罹患リスクも高めるものです。日頃から脂質の多い食事を摂りすぎないようにしたり、喫煙や飲酒を控えたり、適度な運動を心がけるなど、健康維持の意識を持つようにしましょう。

乳ガンのセルフチェックや検査方法

乳ガンは、セルフチェックの方法を知っていれば、自分で気がつくことができる場合があります。あわせて、病院での定期検査を受けることが大切です。

ここでは、乳ガンのセルフチェック方法、検査方法を紹介します。セルフチェックは、月経が終了してから一週間前後に、閉経後の方は毎月日付を決めて、月に一度行うようにしましょう。

乳ガンのセルフチェック「見て確認」

鏡の前に立ち、最初は両腕を下げた状態で左右の乳房、乳頭の状態を確認します。次に、両腕を上げて正面・側面・斜めから観察し、乳房にくぼみやひきつれがないか、乳頭がへこんだり、湿疹やただれができたりしていないか、左右差が目立っていないかを確認しましょう。毎月続けることで、変化に気づきやすくなり、乳ガンの早期発見につながりやすくなります。

乳ガンのセルフチェック「触って確認」

肩の下に薄いクッションや座布団を敷いた状態で、仰向けになります。できるだけ、乳房が胸の上に平均に広がるようにしましょう。次に右腕を上げ、左手の指の腹で右の乳房の内側半分を軽く圧迫し、しこりやこぶがないかを確認していきます。乳房の外側半分は、右腕を下げた状態で触って確認しましょう。わきの下にしこりがないかを確認したら、左胸も同じ要領で確認していきます。最後に、乳頭を軽くつまみ、乳汁を絞り出すようにした際に、血液や異常な液が出ないかも確認しましょう。

乳ガンの検査方法

乳ガンの検査方法としては、マンモグラフィや超音波(エコー)検査などがあります。

マンモグラフィは、乳房専用のX線検査です。乳房を片方ずつ、2枚のプラスチックの板で挟み、撮影して乳ガンの疑いがあるしこりや石灰化がないかを調べます。視診や触診では見つかりにくい小さな病変を見つけることができるため、信頼性の高い検査といわれています。

超音波(エコー)検査は、乳房の表面に超音波をあて、反射波(はね返ってきた超音波)を元にして映し出された画像によって、異常や病変がないかを確認する検査です。放射線を使わないため、妊婦の方でも受けられます。

厚生労働省が定める「乳がん検診」の指針では、40歳以上の方は2年に1回の問診およびマンモグラフィを受診することが推奨されています。セルフチェックと並行しながら、定期的に「乳がん検診」を受けるようにしましょう。

乳ガンになりやすい人の条件に当てはまったらどうする?

乳ガンに罹患しやすい人の特徴に当てはまっている方は、特に乳ガンに対する不安も大きいことでしょう。しかし、自身の体のことを理解していれば、継続的に「乳がん検診」を受けたり積極的にセルフチェックを行うなど、早期発見や健康管理につながる行動を選択することができます。また、医療保険での備えを考えておくことも、いざ乳ガンに罹患した際の安心につながります。

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【医療情報に関する監修】
医師:成田 亜希子
国立大学医学部卒。総合診療医。
国立保健医療科学院や公益財団法人結核予防会結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。
また、行政の女性健康相談窓口の担当経験もあり、女性を対象とした健康教育なども多く手掛けている。
現在は美容クリニックに勤務し、美容の悩みも含めて女性のトータルケアを手掛けている。